BLOG > 広告運用>【DSP】について図でわかりやすく解説します!
DSP?SSP?アドネットワークとはどう違うの?
なんとなく分ってるつもりだけど…
「本当は詳しく分かっていない。」
そんな人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はDSPについて、インターネット広告の歴史から
実際に運用する注意点までを詳しく説明します。
ぜひ、参考にしてみて下さい。
DSPの歴史
インターネット広告が始まったばかりの頃は、広告を表示させるために
広告主がメディアから直接広告枠を買い付ける方式でした。
しかし、この純広告では
広告主側として広告掲載までの手間や管理することの問題があったんです。
そこで、複数のメディアの広告枠を一元管理するアドネットワークが登場しました。
その後、アドネットワークをまとめるアドエクスチェンジが生まれ
広告主と媒体側にとってより効果的に管理ができるように変化していったのです。
アドネットワークについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
さらに、数が増えたアドネットワークやアドエクスチェンジを管理するために生まれたのがDSPになります。
冒頭で述べた通り、DSPは広告主側のプラットフォームであり、SSPがメディア側のプラットフォームです。
これら双方が繋がることによって、広告主側は手間なく複数のサイトでの
広告配信ができ、メディア側も簡単に広告を売ることができるようになりました。
そんなDSPは複数のアドネットワーク、アドエクスチェンジ、SSPへの広告の配信を管理しているので、
ターゲットとするユーザー(人)に対して効果的に広告を配信することができます。
DSPの仕組み
DSPで広告が掲載されるまでの仕組みは以下の通りです。
①ユーザーが広告枠のあるメディアのウェブサイトを閲覧(インプレッション発生)
②メディアは「こんな人(オーディエンス情報:性別・年代・興味・行動履歴など)が来ました。広告を表示したいです。」とSSPに広告をリクエストする
③SSPが各DSPでの中でマッチする広告を選抜し、オークションを行なう
④最高入札額を提示したDSPを選定し落札する
⑤落札したDSP経由で広告を掲載する
上記のように
広告枠のインプレッションが発生するたびに入札を行い
最も高い金額をつけた広告主の広告を表示する方式のことを
「RTB(Real Time Bidding)」といいます。
この一連の取引は0.1秒以内で行なわれるため
1日で行なわれる取引数は巨大数です。
そのため、入札するデータ処理が遅いと
入札に勝つことができず広告を配信することができません。
確実に広告枠を手に入れるには、
スピーディに処理する能力がSSPやDSPに求められています。
入札方式・課金方式
ここからはDSPの課金方式について解説していきます。
DSP広告には2種類の課金方法があるので、それぞれ配信の目的によって適切に選定できるようにしておきましょう。
CPC課金
まず1つ目はCPC課金です。
広告が「クリックされるごと」に費用が発生します。
広告表示(インプレッション)が
何回でも費用は変わらず、クリックされて初めて広告費が発生するのです。
CPM課金
2つ目がCPM課金です。
「インプレッション1000回ごと」に広告費を支払うタイプの課金方法になります。
つまり、課金のタイミングはインプレッションが1000回に達した時になるんですね。
CPC課金と比べて、CTRが高いほどクリック単価が割安になるというメリットがあり、DSP広告やSNS広告などで多く使われています。
CPM課金についてもっと知りたい方は以下の記事をご覧ください。
広告主側のメリット
「人」へのアプローチ
DSPの一番の強みは、情報をもとに配信するユーザーを絞ることができることです。
従来のディスプレイ広告は特定の「広告枠」に広告を掲載していました。
しかし、DSPの場合は「広告枠」に出すことを目的としているわけではなく
出稿する広告に興味関心の高い特定ユーザーに絞って配信することを目的としています。
特定ユーザーを選定する情報としては、
年齢・性別・地域などのデモグラ情報に加え
WEB上での行動(検索履歴や閲覧サイトのカテゴリなど)すべてになります。
そのため、自社の商品やサービスに興味関心の高いユーザーにターゲットを絞り、広告を配信することが可能です。
類似ユーザーのターゲティングで広告配信できる
DSP広告の中には、過去にCV(購入や資料請求など)したユーザーと
類似した行動をとるユーザーをターゲティングすることもできます。
これを利用することで、広告の費用対効果をより高めることが可能です。
広告運用の負担を減らせる
DSPを利用することで、今までは手動で行なっていた入札単価の調整や広告配信の調整などが
DSPであれば半自動で最適化してくれます。
また、クリエイティブも最適化を一瞬で行なうことで
常にユーザーにとって最適なクリエイティブを配信できるので
広告主側の負担を減らすことができるんです。
負担が減った分は、クリエイティブの作成などに時間や労力を回せますね。
主なDSPの紹介
ここからは、いくつかのDSPを紹介したいと思います。
取り扱う商品やサービスによって最適なDSPは変わってくるので、比較検討は慎重にするようにしましょう。
①ソネット・メディア・ネットワークス株式会社:logicad
【特徴】柔軟性の高さを強みとし、初期費用・ランニングコスト・最低出稿金額がない点が特徴になります。
②ログリー株式会社:loglyDSP
【特徴】独自技術「Intent Targeting」を活用し、ユーザーの意志に沿った広告配信ができるDSPです。
③株式会社フリークアウト:FreakOut
【特徴】国内で大きなシェアを占めており、月間1,500億PVに達しています。評価が難しいブランド施策の、パフォーマンス最大化に強みを持っています。
④株式会社マイクロアド:MicroAd BLADE
【特徴】配信できる広告枠の広さ、ターゲティングロジック精度の高さ、自動調整による最適化、あらゆるデバイスへの対応という4つのメリットを持っています。
⑤Criteo(クリテオ)
【特徴】Yahoo! JAPANをはじめとする大手主要メディア、Googleディスプレイネットワークと提携しており、配信スケールは日本最大級です。また、即効性のあるリターゲティングが可能なDSPになります。
運用における注意点
運用における注意点は3つあります。
①目的をはっきりさせる
DSPを始める際には、広告を配信する目的を改めて確認し、その目的に適したDSPサービスを選定する必要があります。
ブランディングのためなのか、購入のためなのか。
目的をはっきりさせて、その目的にあったDSPを選びましょう。
②定期的な広告効果の確認
先ほど、メリットにおいて半自動で最適化がされると述べましたが
最適化機能が上手く働かないこともあります。
そのため、定期的な効果検証と改善は必要不可欠です。
③ターゲットの重複
複数のDSPを利用することで、より多くのターゲットユーザーにアプローチできると思いがちですが、自社の広告同士で入札し合う可能性もあります。
そうなってしまうと、無駄なコストが発生することも。
そうならないためにも予め、ターゲティング条件をしっかり確認しておきましょう。
性別、年齢などの基本部分は同じでも「天気、地域、年収、職業、病状」というような
細かいターゲティング条件はDSPサービスごとに異なります。
まとめ
今回はDSPに関して紹介させていただきました。
どうでしたか?
DSPはデータを元に、狙ったユーザーに適した広告を半自動的に
配信してくれる便利なツールです。
より多くのユーザーに商品を認知してもらい、成果を効率的にあげることができるので、ぜひ導入することをおススメします。
しかし、導入する際には、自社の商品やサービスに適したDSPを慎重に吟味しましょう。
また、運用に際し、分からないことや不安なことがある場合は、専門的な知識を持つ代理店や事業者に相談するといいでしょう。
弊社でもDSPを活用しながら広告運用を行なっています。
何か質問などございましたら
ぜひ下のコンタクトフォームよりお問い合わせください。
この記事を書いた人
Shiori Hashizume
webコンサル事業部所属。広告運用しながら日々勉強中。
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