BLOG > ECモール>【楽天初心者必見】出店のメリットとデメリット、 気になる費用まで大公開!

【楽天初心者必見】出店のメリットとデメリット、 気になる費用まで大公開!

カテゴリー: ECモール

Ayumu

           最終更新日: 2023.02.03

カテゴリー: ECモール

ECモールといえば、楽天、Amazon、ヤフーショッピングの3大モール。

今回は、その中でも楽天出店のメリットと
デメリット、そして一番気になる費用について徹底解説していきます。

これから楽天への出店を考えている方は
必ず読んでくださいね!

 

楽天に出店するメリット

まずは、楽天出店のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
自社の商品と方向性が、楽天と相性が良いかどうかをはかるひとつの基準にしてください。

 

爆発的な集客力

楽天の月間利用人数は4804万人(2019年4月)
日本人口の約4人に1人が楽天でお買い物をしている計算です。
すでに多くのお客様が集まっていることは、楽天出店における最大のメリットでしょう。

※引用:https://www.nielsen.com/jp/ja/news-center/2019/pressrelease-20190626-ecservice/

 

圧倒的なEC市場シェア率

楽天の会員数、アプリユーザーは約5,104万人となっています。(2021年12月)
楽天は、根強い人気を持ち続ける非常に魅力的なモールです。

 

楽天独自の売れる仕組みがある

楽天にはポイント制度をはじめ、毎月2回開催されるお買い物マラソン、
年に4回開催されるスーパーセールなど楽天独自の売れる仕組みがあります。

そのため、「売れるときにたくさん売る」ための施策を立てやすい点も楽天の特徴です。

 

ページの自由度が高く、ブランディングを大切にしやすい

「ECモールに出店したいけど自社のブランド力は下げたくない……」
そんな方には楽天がイチオシ。

他のモールに比べて、TOPページや商品ページ、
CRMの自由度が断然高いためブランディングを崩さずに販路を増やすことが可能です。
そのため、お客様のファン化が望みやすい点も楽天のメリットと言えます。


▼Amazon、楽天、ヤフーショッピング比較の記事はコチラ

 

楽天に出店するデメリット

利用料が高い

毎月の利用料が他のモールに比べて少し高いです。
費用に関しては
4出店・運営にかかる費用で後ほど詳しく解説します。

 

店舗開設や運営に手間がかかる

ページの自由度が高い分、ページの作成に手間がかかったり、
毎月のイベント準備が
必要だったりと、運営に手間がかかる点も楽天の特徴です。

しかし、充実したページ作りやイベントへの参加が売上アップの大きな鍵となるため、
ここは手間がかかっても多くのリソースを割くといいでしょう。

 

売り方や広告、データの取り方に楽天独自のルールがある

楽天には楽天独自のルールがあります。
AmazonにAmazon独自のルールがあるようにどのモールにも共通して言えるデメリットです。

楽天の場合、お客様に付与するポイント原資の負担などが挙げられます。
また、顧客情報はモール側が管理するため、ユーザーの年齢層や男女比、
流入経路などの分析がしづらいという点もECモール全体の特徴です。

 

出店までの流れ

ここからは、実際に楽天に出店をする際に必要なことを解説していきます。
これから先の
内容は、2023年2月時点の情報です。

※引用:楽天市場出店までの流れ
https://www.rakuten.co.jp/ec/open/?l-id=PC_common_navi_to_open

 

出店申込

出店申請では、楽天の申込フォームへの必要情報の入力、
登記簿などの公的書類の提出が必要になります。
申請通過までは、通常2週間から1ヵ月です。

 

審査通過後の店舗構築

審査に通過すると、店舗のRMS(Rakuten Merchant Server)が開設されます。
RMSは楽天出店の管理画面です。

審査に通過したら、2週間から3ヵ月ほどで
オープン審査に向けて店舗を構築していきましょう。

 

ここでは、オープン審査通過において
必ずするべき11のステップについて解説していきます。

 

【1】オープン審査依頼

オープン審査依頼は、RMS内で行います。
依頼後すぐに審査が行われる訳ではないので、店舗が未完成の状態での依頼が必要です。

 

【2】店舗ルール検定試験の受講

オープン審査前には検定合格(80点以上)が必須。
受講目安は約15分、1日何度でも受講
可能です。

 

【3】口座の登録

2つの口座を登録する必要があります。

1つ目は、楽天からの振込口座。オープン後、
売上が楽天から店舗に入金されるための
口座を設定します。
口座名義については、以下のルールにご注意ください。

・法人契約:ご契約の法人名が入っている口座
・個人契約:代表者様個人名義の口座(屋号のみの口座は登録できません)

2つ目は、楽天への自動振替設定口座。
初回出店料以降の請求が行われる、楽天銀行口座を設定する必要があります。
合わせて、初回出店料の振込も済ませておきましょう。

 

【4】配送に関する設定

配送方法や送料、配送料金表、納期情報、備考欄など配送に関する設定を行う必要があります。

また、オプションで追加しない限り
楽天側で発送業務は行ってもらえないためロジスティクスの確保が必要です。

楽天スーパーロジスティクスを利用する場合、
確保までに時間がかかる場合があるので、
できるだけ早く準備しておきましょう。
※楽天が発送や在庫管理を行ってくれるオプションサービス

 

RMSメインメニュー>店舗設定>4基本情報設定>配送方法・送料設定

 

【5】商品登録

まずは、お客様が商品を検索したときに表示される商品画像を作ります。
1商品あたり
最低3枚の商品画像が必要です。
画像の準備ができたら、下記項目の登録を行います。

(1)商品名
(2)販売価格
(3)在庫タイプ
(4)在庫数
(5)PC用商品説明文
(6)スマートフォン用商品説明文
(7)商品画像
(8)PC用販売説明文
(9)ディレクトリID
(10)カタログID

また、この際最も売り出していきたい商品を「目玉商品」として登録しましょう。
商品登録に関して、詳しくはこちらをお読みください。

 

RMSメインメニュー>店舗設定>1商品登録・更新>1商品ページ設定>商品個別登録

 

【6】カテゴリページの作成

商品を陳列する棚の役割を担うページです。
お客様がよく利用するページであるため、必ず登録しておきましょう。

 

【7】看板画像の作成

店舗の顔となる看板画像を作成します。
これはRMS内のテンプレートで簡単に作成が
可能です。

 

【8】リンク付き商品画像の設定

TOPページにリンク付き商品画像を設定する必要があります。
横幅700pxの商品画像に
「商品ページ」
または「カテゴリページ」のリンクをつけて設定しましょう。
最も売り出したい商品を設定するのが望ましいです。

 

 

【9】ナビの設定

店舗TOPページのヘッダーとレフトナビ、フッターを設定します。

 

■ヘッダー

TOPページの一番上に表示されるヘッダーナビには、

(1)店舗TOP
(2)会社概要
(3)決済・配送・返品
(4)買い物カゴ
(5)楽天TOP

以上のナビボタンが必須です。漏れがないよう注意しましょう。

 

■レフトナビ

TOPページ左側に表示されるレフトナビは、
上から順に「検索窓」「カテゴリ」「カレンダー」の順番に
設定することをおすすめしています。 

 

■フッター

TOPページの一番下に表示されるフッターには
「営業時間」「連絡先」「決済方法」「配送方法」が必須です。

すべての設定が完了すると、TOPページが完成します。

 

 

【10】スマートフォンページの設定

スマートフォン用に設定する必要があることが3つあります。

(1)スマートフォン用看板
(2)スマートフォン用目玉商品登録
(3)オリジナル共通バナー

スマートフォンからの購入が多い楽天では、スマートフォンページの設定はマストです。

 

【11】サンクスメールの準備

オープン後、ユーザーから注文が入ったときに送るサンクスメールのテンプレートを作成しておきましょう。

 

RMSメインメニュー>受注・決済管理>4メールテンプレート管理>受注用メールテンプレート登録編集

 

出店までの流れを一通り解説しましたが、
「手間も時間もかかるな……」と思った方が多いのではないでしょうか?

実は、オープン審査を通過するためにはTOPページに規制があったり、
目玉商品を必ず作らないといけなかったりと必須条件があります。
そのため、店舗オープン時点でのページの自由度はそれほど高くないのが実情です。

審査を通過すると、ある程度自由にページを作ることができるようになるため
オープン審査までに完璧な店舗を作ろうとは考えなくて大丈夫

とにかく、楽天からの審査に通るよう店舗を作ることに集中しましょう。
RMS内のテンプレートを使うとそれほど大変ではありません。

 

 

出店・運営にかかる費用

楽天に出店するデメリットとして「費用が高い」ことを挙げました。
では、楽天の出店、運営には実際どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
気になる費用についての解説です。

まず、楽天出店には4つのプランが準備されています。
プランによって毎月かかる費用が変わってくるので出店申込の際には注意深く検討しましょう。

 

■初期費用

初期費用はプランに関わらず一律6万円です。

 

■毎月かかる費用

毎月かかる費用に関しては、プラン毎に異なるので最初に4つのプランについて解説します。

 

 

低コストで店舗の運営ができる「スタンダードプラン」が最も人気です。
次に、月額利用料にプラスしてかかる費用について解説していきます。

 

システム使用料

楽天での売上に応じてロイヤリティで発生する費用です。
例えば、システム利用料が5%の場合、
店舗での売上が1000万円だった月には、50万円のシステム使用料が発生します。

システム使用料は、プランや購入経路(PCからかスマホからか)によって変わるため
そこまで加味してプランを選択することが重要です。

 

楽天スーパーポイント原資

楽天でお買い物をしたお客様には、最低1倍ポイントが自動的に付与されます。
そのため、店舗は月の売上×0,01円をポイント原資として楽天に支払う必要が。

楽天が人気である大きな理由のひとつがポイント制度であるため、
こちらも避けて通る
ことのできない利用料です。
イベント時には、楽天原資のポイントが多くあるため
少ない
原資でお得感を演出することができます。

 

安全性・利便性向上のためのシステム利用料

楽天のセキュリティーやユーザーに対するサービス向上に関する利用料。
月の売上の
0.1%と料率は低いので、あまり意識しなくて良いです。

 

楽天スーパーアフィリエイト利用料

アフィリエイトを経由して発生した売上については、
アフィリエイターと楽天に
対して利用料を支払います。

アフィリエイターへの成果報酬は商品のジャンル、
楽天への利用料はアフィリエイトによる売上高で変動するため
しっかりと確認しておきましょう。

 

楽天ペイ手数料

楽天に出店している店舗は必ず設定しなければならないサービス。
決済関係業務を楽天に代行してもらうために支払う手数料です。

 

R-Messe

ユーザーと店舗がスムーズにやり取りできるサービス。
プランによって月額3,000円と5,000円と違いがありますが現在は無料期間中です。

 

例えば…

A社ではスタンダードプランを利用し、3商品の化粧品を販売し始めました

 

※月額シミュレーションを利用:https://www.rakuten.co.jp/ec/plan/cost_detail/

 

すごく高いと思われがちな楽天の出店料ですが、
出店でのメリットや利益をしっかり見てみると一概にそうとは限りません。

また、
・楽天とSNSをつなげるR-SNS
・商品一括登録や変更を行うことができるCSV機能 など
有料オプションとして追加できるサービスもあるため、
店舗が大きくなってきたら考え時です。

※参考:サービス・利用料金詳細:https://www.rakuten.co.jp/ec/plan/cost_detail/

▼楽天公式シミュレーションで計算してみる
https://www.rakuten.co.jp/ec/plan/cost_simulation/?l-id=PC_plan_table_to_cost_simulation

▼Amazonの出品も考えている方はコチラの記事も併せてお読みください!

 

楽天出店における注意点

楽天出店のメリットとデメリットから出店の流れ、費用について解説してきました。

楽天出店において、必ず知っておくべき注意点が2つあります!
最後に、その2点についての解説です。

 

転売業者がすでに低価格で販売している

上の画像は、ある健康食品の検索結果。
黄色いマークがついている商品は、転売業者によって出品されている商品です。

このように楽天内には、転売業者が多くいます。
低価格で販売している場合がほとんどであるため、
転売業者が出品を取り下げない限り、公式である自社の売上はなかなか上がりません。

 

ECコンサルタントは指名できない

楽天に出店すると、店舗担当として楽天のコンサルタントがつきます。
しかし、この
コンサルタントは指名できないため「運次第」と言われがち。

売上によりコミットするためには、CRMやブランディング、
楽天での施策に精通したコンサルタントを別のルートから入れることも一つの手です。

 

まとめ

楽天出店のいろは、ご理解いただけたでしょうか?
独自のルールや費用といった点で、出店のハードルが高い楽天ですが
自社のブランディングを大切にしながら、大きな集客を見込める魅力的な市場です。

このブログを書いているHide&Seekは、
Amazon、楽天、ヤフーショッピングの運営代行を行っている福岡の会社です。

「ECモールに出店したいが、リソースを割く余裕がない」
「あくまで自社モールに優位性を置いた上で、販路を増やしていきたい」
「ECモールに出店したけれど、手が回って
いなくて売上が上がらない」

そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ下のコンタクトフォームよりお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました!

 

この記事を書いた人

Ayumu

ECモール事業部所属。何でも売れるマーケターを目指して日々運用中!

     

最新記事Top3