定期通販において、LTV向上やブランド力構築は最も重要なことの1つです。
それと同時に、これらは通販事業者様の多くが伸び悩んでいらっしゃることでもあります。
もし、転売対策に力を入れていないのであれば、
正しい対策を行うことでLTV向上やブランド力構築に繋がるかもしれません。
これから以下の2記事にわたって、転売対策に関する情報をお届けしていきます。
【1】自社商品が転売されるリスクと転売屋の手法
【2】本当は教えたくない6つの転売対策
今回は、転売されることによる企業側のリスクと
正しい対策のために知っておくべき転売屋の手法についての記事です。
ぜひお読みになって、転売対策のヒントにしてください!
そもそも転売とは?
転売とは、購入したものを他の誰かに売る行為のことを指します。
昨今多くの人が利用しているメルカリやラクマなど
フリマサイトで行われているのも転売の1つです。
転売自体は違法行為ではありません。
しかし、転売で生計を立てている
いわゆる転売屋によって被害を受けている企業が多いのが現実です。
まずは、転売によってどんなリスクを背負うことになるのか
しっかり理解しておく必要があります。
転売されることによる企業側のリスク
初回で解約されるためCPAの回収が難しくなる
定期通販において、新規獲得のために多くの企業が利用しているのが広告です。
1件の新規獲得のためにつぎ込む広告費がCPA(注文獲得単価)。
CPAは新規購入したユーザーが複数回継続してくれることを見込んだ
LTVから計算して設定していることがほとんどです。
しかし、転売屋が初回特別価格で安く購入し2回目が届く前に解約した場合、
CPAを回収することができません。
また、転売屋は様々な手法を使って初回限定価格で何度も購入するため、
転売対策をしないと中長期的に会社全体に大きな不利益をもたらすことが考えられます。
商品やブランドの信頼を損なう可能性がある
転売屋から購入した商品に何か不備があった場合、
購入者はその商品や販売している企業に対して
ネガティブな印象を持たずにはいられないでしょう。
例えば、購入した健康食品の消費期限がすでに過ぎていたり、
化粧品の保存状態が悪く本来の効果を実感していただけなかったりする場合など。
企業側としても、誰の手に渡ったか分からず、
品質を保証できないものが大切なお客様のもとに届いてしまうことは避けたいものです。
ECモールでは、転売されているかどうかが売上に直結する
みなさんは、自社の商品をAmazonや楽天で検索したことがありますか?
自社で出品している商品以外が検索結果に出ていませんか?
ECモールでは転売されている商品がある場合、
同一商品の間で価格競争が起こるため、売上の増減に直結します。
転売屋は、自社が出品している価格よりも低い価格で出品していることがほとんどです。
そのため、多くのユーザーが転売商品を購入してしまうことがあります。
モールごとに仕様が異なるため、転売対策としてできることは多種多様です。
ECモールで転売されている商品も、
もともとは自社で展開している定期通販の初回限定価格で購入されたもの。
そのため、自社での転売対策をどのくらい強化できるかどうかが
転売が増えるか減るかの重要な分かれ道です。
対策しないと多くの転売屋に狙われ続ける
転売屋の中には、転売できる商品を
一覧にまとめたものを高価で販売している人がいます。
つまり、一度「転売できる」と認識されると、
対策をしない限り転売は増え続けるということです。
迅速な対策を行うことで、会社全体の中長期的な利益の最大化を図ることができます。
転売屋の手法
転売によるデメリットについてはお分かりいただけましたか?
分かってはいたけれど、十分な対策を行えていない方も多いのではないでしょうか?
正しい対策を行うためには、まずは転売屋に狙われる商品の傾向や、
転売屋の手法について正しく知っておく必要があります。
ぜひお読みになって、転売対策にお役立てください!
転売屋が狙う商品の特徴
転売屋が狙う商品は、初回価格と2回目以降の価格差が大きい商品です。
例えば初回1,980円、2回目以降4,980円の商品の場合。
下の画像のように、転売屋が効率よく稼ぐことのできる商品と言えます。
定期通販では、新規顧客を獲得しやすいように
初回価格を大きく割引していることが多く、転売屋が狙うのはそういった商品です。
そのため、究極の転売対策は初回価格と2回目以降の価格差を小さくして、
転売しても利益が出ないような価格設定にすることでしょう。
転売する商品の入手方法
転売屋が商品を入手する方法を2つ解説します。
転売対策にぜひお役立てください!
【1】名前や住所、メールアドレス、電話番号など
会員情報を偽って何度も初回限定価格で購入する
転売屋は以下の例のように購入時に登録する会員情報を偽って、
繰り返し初回限定価格で注文します。
<住所>
漢数字を様々なパターンで入力して登録する
パターン1:1丁目9番15号
パターン2:1-9-15
パターン3:1-九-15 etc…
<メールアドレス>
Gmailやyahoo!メール、BIGLOBEメールなど
フリーアドレスを量産して登録する
<電話番号>
デタラメな番号を登録する
こういった情報で登録した転売屋に対しては、
地道に対策していくことが会社の中長期的な利益に繋がります。
【2】アフィリエイターが自分で商品を注文して転売する
アフィリエイト運用時に「自動承認」または「手動承認」に設定している場合、
アフィリエイターの中に転売屋がいる場合も。
その場合、転売屋は以下のように二重で利益を得ることになります。
1)アフィリエイト経由の売上に対する成果報酬
2)転売による利益
アフィリエイトを運用するときは、
アフィリエイターの質を担保できるように設定することが必要です。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!
通販における転売対策の大切さについてお分かりいただけましたでしょうか。
次回は、本当は教えたくない6つの転売対策について記事を公開します。
▼本当は教えたくない6つの転売対策についての記事はコチラ
このブログを書いているHide&Seekは、
Webコンサルティングを行っている福岡の会社です。
転売に関しても、自社EC、ECモール問わず
40社以上のクライアント様からご依頼を受けて独自の対策を行っております。
ぜひ次回もお読みいただき、転売対策にお役立ていただけると嬉しいです!
この記事を書いた人
Ayumu
ECモール事業部所属。何でも売れるマーケターを目指して日々運用中!
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