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【初心者でも分かる】リスティング広告の予算計画完全ガイド

カテゴリー: 広告運用

Sayo Yoneda

           最終更新日: 2025.01.22

カテゴリー: 広告運用

リスティング広告の予算設定と費用決定の基礎

リスティング広告を始めたばかりの方にとって、
「広告費用をどのように設定すればよいのか」
「日予算をいくらにすれば適切なのか」という疑問はつきものです。

特に、費用感が分からないと無駄に広告費を消費してしまったり、
逆に予算が少なすぎて十分なコンバージョンが獲得できなかったりするリスクがあります。

今回は、リスティング広告を始めたばかりの方でも理解しやすいよう、
予算設定の基本から具体的な計算方法、さらには初期テストの考え方まで詳しく解説します。

 

この記事を参考にしていただければ、予算設定に対する不安が軽減され、効果的な運用を目指せるようになるでしょう。

 

リスティング広告の予算設定と請求について

日予算の設定方法と請求金額の仕組み

まずはリスティング広告がどのように日予算を設定できるのか、また請求金額はどのように決まるのかを知っておきましょう。

リスティング広告では、Google広告とYahoo!広告のそれぞれのキャンペーンごとに日予算を設定できます

月予算を直接設定することはできませんが、月の請求額は、月の途中で日予算を変えない限り

「設定した日予算 × 30.4(日の平均数)」

の式で導き出された金額を超えることはありません。

また広告がどのくらい表示されるかは設定した日予算、
キーワードボリュームや設定したオーディエンスのボリュームにより変わります。

 

超過配信の仕組み

リスティング広告では、Google広告とYahoo!広告のそれぞれでキャンペーンごとに日予算を設定できます。

月予算を直接設定することはできませんが、月の請求額は以下の式で計算される金額を超えることはありません。

「設定した日予算 × 30.4(日の平均数)」

この仕組みにより、過剰な費用発生を防ぎつつ、安定した広告配信が可能となります。

また、広告の表示頻度は設定した日予算、キーワードの検索ボリューム、

オーディエンス設定の規模などの要因によって変動します。

 

広告が一時的に設定した日予算を超えて配信される場合もありますが、

プラットフォームごとに制限があり、大幅に予算を超えることはありません。

超過配信の仕組み

広告プラットフォームごとに超過配信に関する仕様は異なります。

以下の表で概要をまとめました。

超過配信の上限額請求金額
Google広告設定した日予算の2倍まで配信月の請求額が設定日予算×30.4を超えることは無い
Yahoo!広告設定した日予算を大幅に超える場合アリ1日の消化額が設定日予算の2倍以上の場合、その日の消化額は設定日予算の200%で計算される

参照1:Google広告ヘルプ:キャンペーンの予算について

参照2:Yahoo!広告ヘルプ:検索広告の1日の予算の調整と1カ月の費用について

Google広告では日予算の2倍まで配信されることがありますが、
月全体で見た場合、設定した日予算に基づく月予算を超えることはありません。

一方、Yahoo!広告では日予算を大幅に超える可能性があるため、特に注意が必要です。

リスティング広告の日予算の適切な設定方法

「最初いくらくらいに設定したらいいの?」
「今好調だけどどのくらい日予算上げたらいいの?」

ではリスティング広告の日予算はどのように決めたらよいのでしょうか。

1. 月予算の決め方

リスティング広告では、最初に月予算を設定し、
それを基に日予算を計算するのが一般的です。

月予算の設定方法は、目標とする成果に基づいて異なります。

ここでは、主に以下の2つの方法を紹介します。

(1) 獲得したいコンバージョン数から計算する方法

例えば、

  • 月間目標CV数:100件
  • 目標CPA:8,000円

この場合、月予算は以下のように計算します: 100CV × 8,000円 = 80万円(月予算)

さらに、日予算は以下の計算式で導きます: 80万円 ÷ 30.4 = 26,315円

キリの良い数字で25,000円26,000円と設定するのも良いでしょう。

この方法は、具体的な成果を目標にしたい場合に適しています。

 

ちなみに目標CPAは「LTV×粗利率」で計算可能です。

LTVは業界によって計算方法が異なりますが、

もし「定期通販のLTV」を計算する方法が分からないということであれば、以下の記事を参考にしてみてください。  

(2) 月間売上目標金額から計算する方法

例えば、

  • 月間売上目標:100万円
  • 目標CPA:8,000円

この場合、月間必要CV数は以下の通りです: 1,000,000円 ÷ 8,000円 = 125件

さらに、

  • CVR(コンバージョン率):2.0%
  • 平均クリック単価(CPC):50円

の場合、 必要クリック数:125CV ÷ 0.02 = 6,250クリック

月予算は以下の通りです: 6,250クリック × 50円 = 312,500円(月予算)

日予算は、 312,500円 ÷ 30.4 = 10,279円

キリの良い数字で10,000円に設定するのも適切です。この方法は、売上目標を基準に予算を設定したい場合に適しています。

 

※計算式 「売上目標金額÷目標CPA÷CVR×平均CPC=COST」
┗元の式は「クリック数×CPC=COST」です  。
クリック単価は業界ごとの市場の大きさ、競合の多さ、商品の訴求によって異なりますし、
業界が違えどCVRが同じであればクリック単価が高い方がより多くの予算を必要とするので、
そのことも頭にいれておきましょう。
またGoogleではキーワードプランナーを使うことで予算まで計算してくれるので、活用してみてください。
ここまでで月予算の決め方が分かったかと思いますので次はテスト予算の決め方についてお話していきます。

 

2. テスト予算の決め方

運用時に費用対効果が悪いにも関わらず、
決めた月予算を使い切るまで広告を回し続けるということはありませんよね。

広告配信を始めて初動の値で費用対効果を見極めるはずです。

そこで費用対効果の良し悪しを決めるために、テスト予算を予め決めておく必要があります。

 

ここでは、テスト予算の2つの決め方を紹介します。

(1) テスト期間の日数で決める方法

例えば、

  • 月予算:90万円
  • テスト期間:5日間

の場合、 90万円 ÷ 30 × 5 = 15万円(テスト予算)

(2) 月予算の一定割合で決める方法

例えば、

  • 月予算:100万円
  • テスト予算:月予算の20%

の場合、 100万円 × 0.20 = 20万円(テスト予算)

テスト予算を設定する際には、
配信期間やテストの目的を明確にしておくことが大切です。

これにより、運用初期から効果的なデータを収集しやすくなります。

 

テスト予算の活用例

テスト予算の使い方は運用者の方針や配信戦略によって異なります。以下に具体的な例を挙げます。

  • 例1:5日間で15万円を消化し、日予算を3万円に設定する。
  • 例2:1日で15万円を全額消化し、短期間で結果を分析する。

どちらの方法も適切ですが、時間に余裕がある場合は複数日かけてABテストを行い、より多くのデータを収集するのがおすすめです。一方で、短期間での分析を行う場合は、事前に複数のクリエイティブやターゲティング案を用意しておく必要があります。

また、テスト結果を基に、日予算や配信設定を柔軟に調整することが運用成功の鍵となります。

 

まとめ

リスティング広告の予算設定は、目標とする成果やビジネスの規模によって最適な方法が異なります。

初期段階ではテスト運用を行い、実データを基に予算配分を最適化していくことが重要です。

また、テスト期間中に費用対効果を分析しながら、柔軟に戦略を見直すことで、
広告運用の成功率を高めることができます。

もしリスティング広告の運用に関して分からないことがある場合やお困りごとがございましたら、

ぜひお気軽にご相談ください。

弊社では、経験豊富なスタッフが最適な広告運用をサポートいたします。

この記事を書いた人

Sayo Yoneda

Webコンサル事業部所属。Web広告の記事LP作成から運用まで一貫して行っております。日々勉強中です。

     

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