BLOG > 広告運用>【2024年最新】Google広告の拡張コンバージョンとは?設定方法からメリットデメリットまで
最近、cookieレスの影響によって耳にする機会が増えた「拡張コンバージョン」
今回はそんな拡張コンバージョンについて登場背景まで含めて解説します!
「そもそも拡張コンバージョンって何?」
「何が今までのコンバージョンと何が違うの?」
そんなお悩みをお持ちの方々は必見です!
拡張コンバージョンとは
拡張コンバージョンについて、Googleの公式ヘルプで以下のように述べられています。
拡張コンバージョンは、より正確なコンバージョン測定を可能にする機能です。
この機能は既存のコンバージョンタグを補完するもので、自社のウェブサイトで取得したファースト パーティのコンバージョンデータをハッシュ化し、プライバシーに配慮した方法で Google に送信します。
SHA256 と呼ばれるセキュアな一方向のハッシュアルゴリズムを使用し、Googleに送信する前にファーストパーティの顧客データ(メールアドレスなど)をハッシュ化します。
次に、ユーザーがログインしていた Google アカウントとハッシュデータを照合して、キャンペーンコンバージョンをクリックや視聴などの広告イベントと関連付けます。
簡単に言うと
既存のコンバージョンタグを補完することで、より正確なコンバージョン値を計測する機能になります。
なので新機能ではなく、あくまで既存のコンバージョン機能を補完する機能となっています。
具体的な仕組みとしては、ユーザーが自社のウェブサイトでコンバージョンした際に入力した個人情報(メールアドレス,氏名,住所,電話番号等)をハッシュ化してGoogle側に送信し、Googleアカウントのデータと照合することで、より正確なコンバージョンを計測することが可能となっています。
ただし、拡張コンバージョンは、以下の1つ以上の顧客データが、取得可能である必要があります。
・メールアドレス(推奨) ・氏名と自宅の住所(番地、市区郡、都道府県、および郵便番号) ・電話番号(上記のいずれかの補足情報として使用することができます) 「拡張コンバージョンについて」参照 |
拡張コンバージョン提供の背景
では、次に拡張コンバージョン提供の背景について説明します。
従来のコンバージョン計測は、「Cookie(クッキー)」という仕組みを使って行われていました。
このCookieは、Webサイトへのログインや操作を便利にしたり、様々なWebサービスを快適に利用できるように使われています。
また、Cookieはコンバージョン計測だけでなく、購入履歴やユーザーの関心をwebサイト側が知ることが出来るので、webの広告運用や企業のマーケティング解析にも使われています。
ただCookieは便利な反面、「いつも同じ広告が表示されるのが鬱陶しい」や「自分の個人情報が知らぬうちに抜かれているのが気持ち悪い」といったユーザーの声が、だんだん大きくなっています。
それにより、Cookieによるトラッキングを制限することで、第三者に個人情報が利用されることを防ぎ、利用者のプライバシーを守ろうという動きが強まっています。
具体的には、Apple社のブラウザである「Safari」は、2020年の3月にサードパーティーCookieをデフォルトで全面的にブロックし、Google社のブラウザである「Chrome」も、2023年後半を目処に、サードパーティーCookieの使わないシステムの構築を、宣言しています。
そして、このCookieの制限により、正確なコンバージョン計測が、段々としにくくなっているという推測から、既存のCookieによるコンバージョン計測を補完するような役割をもつ、拡張コンバージョンというサービスが、提供されるようになりました。
拡張コンバージョンの導入方法
ここからは、拡張コンバージョンの設定方法について説明させていただきます。
また、今回は元からGoogle広告のコンバージョントラッキングをGoogleタグマネージャーを使って行っていると想定しています。
1.Google広告アカウントにログインし、右上にあるツールアイコンをクリックし、[測定]のコンバージョンを選択します。
2.拡張コンバージョンの設定に使用するコンバージョンアクションを開き、下部の[拡張コンバージョン]をオンにします。
3.Googleのコンプライアンスに関する注意に対して[同意する]をクリックします。
※拡張コンバージョンを有効にすると、Googleのポリシーに遵守することを確認したことになります。
4.[URLを確認する]をクリックして、GoogleタグをWebサイトで確認します。
5.実装方法は、「グローバルサイトタグまたはGoogleマネージャー」を選択します。
6.拡張コンバージョンを使用するためには、[グローバルサイトタグ]か[Googleタグマネージャー]を選択して保存する必要があります。
デフォルトで[Googleタグマネージャー]が設定されているので、設定が正しいことを確認してから[保存]をクリックする。
以上が設定方法になります。
詳細は、以下のGoogle広告のヘルプページをご確認ください。
Googleタグを使って拡張コンバージョン(ウェブ向け)を手動で設定する
拡張コンバージョンのメリットデメリット
先ほど申し上げた通り、拡張コンバージョンの提供の背景としてあるのが、「サードパーティーCookieの利用が制限されること」と、「それによってコンバージョン計測やリマーケティングの精度が低下すること」です。
そのため、導入のメリットとしては以下が挙げられます。
メリット
①コンバージョン計測の精度向上
②リマーケティングが可能になる。
③①によって機械学習の精度が高まる
拡張コンバージョンの導入により、ROASが向上し、売り上げが検索ネットワークで8.6%、YouTubeで31%伸びたという事例もGoogle広告の公式ページから報告されています。
デメリット
その一方で、デメリットとして上げられるのが、「設定がかなり複雑である」ということです。
実際には、コンバージョンのトラッキングの設定や、コーディングといった、かなり高度な技術力が必要になります。
まとめ
今回は拡張コンバージョンについて解説しました。
改めて言いますが、拡張コンバージョンの設定はかなり複雑です。
ただ、cookieレスの時代はすぐそこまで来ています。
出来るだけ早めに対応しておくことをオススメします。
最後までお読みいただきありがとうございました!
この記事を書いた人
拓也
webコンサルティング事業部で広告運用を行っています!まだまだ覚えることばかりで、毎日いろいろなことに挑戦中!
最新記事Top3